=電通労組3・16スト報告=

21春闘での大幅賃上げと最低賃金全国一律1500円への値上げを!
総務省への違法接待糾弾!NTT、総務省は真実を明らかにせよ!

 3月16日、電通労組は、宮城支部で春闘要求の実現とNTT澤田純社長による総務省の幹部への高額接待問題への抗議行動と合わせてNTTに向けてストライキに突入しました。
2年連続でコロナ禍でのストライキ行動となり、感染対策を行いながら、従来のスト決起集会方式ではなく、機関紙「真紅の旗」配布も中止し、HP上での確認を訴えながらストアピール行動を行いました。
「NTTと総務省の癒着糾弾!」「怒!」などのメッセージボードを参加者が掲げる中、参加した電通労組、宮城全労協の各労組員がマイクアピールを行いました。
 
 <8時間働けば生活出来る賃金と暮らしの実現!コロナ対策と生活と命を守る対策の実現を!>

菅政権の展望なきコロナ対応により十分な感染抑制も出来ず、コロナ禍の影響を受け苦境に追い込まれている人々(とりわけ非正規、女性、外国人労働者、学生等)への救済策は不十分で命の危機さえも招いている状況です。今緊急に必要なのは、コロナ対策の医療や生活の為の予算と対策で、恒常的な医療報酬や介護報酬等は勿論、「最後のセーフティネット」である生活保護受給での行政対応を根本的に変えなければ命は守れません。
労働者の実質賃金も20年以上下がり続けコロナ禍は更に悪化させています。
NTTを始めコロナ禍でも収益を上げる企業、内部留保をためこむ大企業から労働者に、社会に利益を供出させるようにしなければなりません。NTTの内部留保は10兆超となっています。又、コロナ禍の今こそ最低賃金の大幅引き上げが必要で「8時間働けば暮らせる賃金」は死活問題。早急な実現を勝ち取ろう。

電通労組は「企業の内部留保の数%で賃上げはできる」と訴え、また「同一労働同一賃金」原則について「非正規労働者の賃金を正規労働者の水準まで引き上げること」であり早急な格差の是正の実現を求めています。
 
 <NTT幹部による総務省幹部、大臣接待糾弾!>

NTTの澤田純社長が接待したのは総務省谷脇審議官、巻口国際戦略局長と山田前内閣広報官だけではなく、歴代総務大臣の接待も行い、「ドコモの完全子会社化」と菅政権の目玉政策「携帯料金の大幅値下げ」を含めた問題を密室で談合し、決めたのは明らかです。NTT内部からの批判は出ておらず、抗議アピールを電通労組は急遽ストライキと合わせて取り組みました。
 高橋宮城支部書記長から、国会審問での澤田社長の発言により、より一層の疑惑が生まれ問題の深刻さが明らかになり真相解明への闘いが必要だと訴えた。
 支援に駆けつけた宮城全労協各労組からもNTTの接待問題が指摘され、これからNTT幹部だけでなくNTT労働者に対し社会的な批判が出てくる可能性もあり、内部から社長を始め幹部に対し、真相解明を求める取り組みが重要だとのアピールがなされました。
 また、コロナ過で食べるものさえ確保出来ず苦しんでいる人々がいる状況の一方で一人7万の高額接待は許されず、コロナ禍で苦しんでいる人々の利用料金の無料化などの取り組みを求める発言もなされました。
 
<震災10年と被災地の復興と原発再稼働を阻止する闘いを!>

 東日本大震災から10年目を迎えましたが、とりわけ原発事故で強制避難させられた福島被災地での復興は殆ど進んでいません、廃炉に向けた問題解決も進まない中、被災地女川原発の再稼働が決まるなど、菅政権の政策との闘いが必要です。
 アピール行動の最後に電通労組大内委員長から、21春闘での大幅賃上げと、最低賃金の1500円への引き上げ、NTTの接待問題の解明へ向けての「団結頑張ろう!」を行ってストライキアピール行動を終了しました。